地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

2.病院選び

  不妊治療を始めようと決意した時、病院選びでかなり悩んだ。実は当時、仕事の関係で通常の産科自体が不足している地方都市に住んでいたからだ。

もちろん近隣に不妊治療の専門病院などあるはずも無い。近く(と言っても遠い)の産科のある病院は、妊婦検診やお産がメインで不妊治療と言えばエコーや薬などを活用しながらタイミング指導をする程度のもので、不妊治療専門の医師や検査機器など望むべくも無かった。


 フルタイムの仕事をしながらの不妊治療。どの程度の通院が発生するのかも分からない中、不妊治療に関しては専門性があまり無い近くの病院か、専門性の高い遠方の病院のどちらに通うべきか…かなり悩んだ。

結局私は専門性が高く、勤め先の本社にも実家にも近い都会の遠方の不妊治療専門病院を選んだ。

 

仕事をしながら通院できるのか…

 

という漠然とした不安はあったが、前記事の不妊治療を経験した友人(20代後半で治療開始・他の地方都市在住)が、近隣の専門性があまり無い病院から治療をスタートし、結局成果が出なかったため、遠方の専門病院に移って無事一子授かるまでの過程で、検査のし直しなど時間とお金のロスがかなりあったという話を聞いていたことが決断を後押しした。


 仕事をしながら片道3時間ほどかけて都会の専門病院に行くのは大変だろうなあとは想像していた。ただ、

 

『我が子を抱きたい!』

 

という強い思いと夫の賛同により、一歩踏み出すことができたのだ。