地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

8.体外受精への挑戦-①排卵誘発方法の選択

 一言に体外受精と言っても、排卵誘発の方法はいくつかある。他クリニックのホームページなどをいくつか見てみると、排卵誘発剤をバンバン使って多くの卵子排卵させる一般的な方法から、1ヶ月に1つ自然に排卵される卵子を利用するものまで、クリニック毎に特徴があり、ポリシーが色濃く反映される部分のようだ。

そして私のクリニックでは様々な方法を提供しており、特別にこの方法を推している!というものは無かった。

 

 結局、医師と相談の上で私が選択したのは、採卵までに7~10回程の排卵誘発の注射と4~5回程の通院が発生する一般的な方法よりも、注射による排卵誘発剤の量を抑えて飲み薬を併用する方法だった。効き目はややマイルドだそうだが、排卵誘発の1日1回の注射が3~4回程ですむのに加え、通院回数も3~5回と少な目で済む。

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 この方法で採取できる卵の数は一般的な排卵誘発よりも少なめになるとのことだった。しかし、場合によっては10回近く注射をしなければいけない一般的な方法よりもまだとっつきやすかったというか…正直、何かの副作用で急遽体調に異変が発生しても、距離や仕事の関係ですぐにクリニックに駆け込むことができない私にとって、体にも負担がかかると言われている一般的な排卵誘発方法にいきなりチャレンジする気には到底なれなかったのだ。

何より仕事を休まなければならない回数が少なくてすむという部分に惹かれた。

この選択は治療の成果よりも、様々な都合に重きを置いた消去法によるものだった。

 

 仕事によって治療が制限されることは仕方が無いと覚悟していたが、人工受精に引き続き、地方在住であることで治療方法にさらに制限がかかることについて、やるせなさを感じざる得なかった。

そして、初めての体外受精に臨むにあたり、体調不良や異常が発生した際、気軽にクリニックに駆け込むことが難しい状況に、大きな不安を感じていた。ただでさえ不安で大変な不妊治療、地方在住だと心身ともに負担がさらに大きくなる。