地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

8.体外受精への挑戦-②通院の大変さと仕事量の増加

 体外受精のためには、当然ながら受精させる卵子を体から採取しなければならない。今回、私の選択した少しマイルドな排卵誘発方法では、採卵のタイミングを見計らうために、1~2日毎の通院を2~3回繰り返し、注射や服用薬を調整しながら採卵日を決定する。
これまでの治療で得られた排卵日と思われる日々のデータなどから、事前に大まかな1か月の通院・服薬・事故注射のスケジュールは組まれるが、あくまで予定は未定。その時々の状態でベストと思われるタイミングで通院日や採卵日が決定される。
また、治療がうまくいって卵子を複数採取できた後も、受精が成功するか、その内何個が初期胚もしくは胚盤胞まで分裂し、子宮に戻すことができる状態になるのか、子宮の状況から受精卵の移植をすぐに行うか1~2か月程度置くか、等々、誰にも分らない確率の中で日々状況に応じた判断が必要となってくる。
要は、その場その場で予定が決まるため、治療スケジュールに翻弄され、肉体的・精神的な負担が想像以上に大きかった。そして何より、その間の仕事のコントロールが非常に難しくなった。

 通院が大変になるのは分かっていたことでは?と言われるかもしれないが、実はこの頃から、急遽職場で新規事業の立ち上げが決定し、通常業務を遥かに超えた業務が発生してしまっていたのだ。。。
かと言って、服薬を始めてしまった治療を辞めるわけにもいかず…1日休んで往復6時間かけて日帰り通院し、次の日には出勤、たまった仕事を残業や昼休み返上でカバーし、また休みを取って通院、という流れが採卵日を含めて3回程繰り返された。
 
 直属の上司には1月の最後のタイミング法で妊娠できなかった際に、次月から治療のステップアップ(あえて体外受精という言葉は使わず今までよりもハードな治療に入るという表現にした)により、これまでよりも頻繫に年休をとらなければならない旨は伝えていた。上司は、これまで通り仕事に支障が無い範囲であれば…という反応で、もちろん私の仕事量を軽減するとかそういう話にはならなかったのだが、まさか逆に増大することになるとは…。
増えた仕事は、班内の担当業務により機械的に割り振られたのだが、さらに、担当内容の関係で私以上に仕事が増大してしまった人の分の業務(しかもややこしい)を回されてしまうという状況だった。

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 不妊治療の状況を理解してもらって、仕事量の配慮をしてもらいたいという淡い期待が無かったわけでは無いが、元々上司のスタンスは
『仕事さえ回せるのであればご勝手に』
というものだったので、期待はしていなかった。
しかし!逆に仕事量が増大したことについて、甘えかもしれないが『そりゃないでしょ!』という思いとともに、大した説明も無く、急に、しかも相談もできないタイミングで仕事を振ってきた上司に対して、不信感がむくむくと芽生えていった。不妊治療のことを他の班員には言って欲しくないというのは私の意思で、その上で私の仕事だけ増やされないのでは他の班員に示しがつかないという上司の立場は分かる。。。
でも、このタイミング指導の治療中心だった半年間でさえ、職場に迷惑をかけないよう既にギリギリのラインで必死でやってきたのは知ってるはずだ…報告もしているし。。。

 急に増えた仕事で職場全体がピリピリしだし、ストレス指数は急上昇!心身ともに疲労困憊し、こんな状態で本当に妊娠できるのかという不安を感じつつ採卵に臨んだ。。。