地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

11.2度目の移植-③移植結果

 移植の結果は陰性だった。妊娠していなかった。
 がっくりした。期待をかけていただけあって、今までで一番がっくりした。結果を告知された直後は何も考えられず、涙もでず、ただ手が震えていた。

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お腹の中にもう赤ちゃんがいるかもしれない、と、移植から11日間、様々なことを気遣いながらもワクワクしていただけに、張り詰めた凧の糸がぷつんと切れてフラフラと飛んでいってしまっているような気分だった。

先生も『今回は妊娠しても良かったんですけどねえ…。』と言った後、言いにくそうに、

『今回の高グレードの胚盤胞でもダメだったということは着床障害の可能性もあります。』と続けた。

ただ、いくらグレードが高くても100%の成功は無い。今回もたまたま妊娠に至らなかっただけかもしれず、着床の問題があるかどうかの診断を下すには、専用の検査(全部で10万円以上かかる)を受ける必要がある旨伝えられた。

グレードの高い胚盤胞がいくつか得られたとは言え、着床障害があるならばこのまま移植を続けても妊娠に至る可能性は低い。

貴重な胚盤胞は一つも無駄にはできない。

このまま移植を続けて様子を見るか、専用の検査を受けるかの2択が突きつけられる状況となってしまった。

 

 様々な関連の検査に疲れ、辟易していた私は、着床の検査を受ける気にはどうしてもなれなかった。高額だったということもあるが、とにかく不妊治療に疲れ果ててしまっていた。移植を続けるか着床障害の検査を受けるか…。

 

 同じくショックを受けていた夫とその場で話し、もう一度移植をしてだめだった時は着床障害の検査を受けようということになった。

『次の移植がダメだった時、また大金をかけて新たな検査を受けなければいけないのか…。』

そう思っただけで心が重く沈んでいくような気分になって、倒れこんでしまいたい気持ちになった。