地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

11.5.小噺-①体外受精の費用 お金がない!

 ちょっと重いお話が続いたので、3回ほど小噺を挟みます!

 

 不妊治療あるあるで、たくさんの人が既に記事にしている内容だが、体外受精はえげつない費用がかかる。

不妊治療開始時に受けた卵管造影検査や血液検査などで10万円以上かかっただけでも目玉ぽーん!状態だったが、体外受精はその比では無い!

ここまでの2回の採卵→移植を通じ、各治療でかかった費用はざっと以下の通りだった。

 

 事前の薬や自己注射約5~10万円

  ※排卵誘発方法の違いでかなり違ってくる。

    ↓

 採卵に約15万円

  ※全身麻酔だとさらに約2~3万円。

    ↓

 採卵で卵子を採取できれば受精・培養に約10万円

  ※精子の運動率が悪く顕微授精になると倍増!

   本当に倍額になる。

    ↓

 初期胚(胚培養3日)を凍結せずに移植すれば約5万円

 培養を続け胚盤胞にする場合胚盤胞培養費約3万円

    ↓

 胚盤胞移植費約5万円

  ※胚が複数取れたら嬉しい反面さあ大変!

   凍結するのに約5~10万円

   移植のための解凍毎に約2万円

    ↓

 妊娠判定までの薬一式血液検査の判定約1~2万円

 

    ※私が治療を受けていた当時の数字。

      自由診療なのでクリニック毎に違い有り。

 

 結果、初期胚を凍結せずに移植した1回目約40万円、胚盤胞まで培養し複数個の凍結→解凍→移植に至った2回目約60万円、交通費を除く!

最低限の必要経費でこれ位かかった。お金が本当に飛んでいった。

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さらに、妊娠率をアップさせるあれやこれやに、万単位でお金かかった。お金・時間共に制限がある中治療を続けていると、少しでも成功率が上がって、これで治療が終了するであれば…と、1~3万円程のオプションを色々付けてしまうのが人情というものである。

正に、ギャンブル!

 

 治療費の支払いの度に本当に涙目になっていた。私はまだ実家がクリニックの近くにあったので宿泊費はかからずに済んだが、往復6時間の交通費だけでも痛かった。しかも、クリニックでも長時間拘束されるため、お昼代やペットボトルなどの飲み物代がどうしてもかかってしまうのだが、それも地味にかさむ。

さらに、体外受精で仕事を休みがちになると、どうしても仕事でサービス残業が不可避になっていった。そこで、これまで何とか手作りしていた夕食が外食や出来合いのお惣菜に頼りがちにならざる得ないなどして食費が爆上がりするなど、二次的な出費もかさんでいった。

 

 不妊治療には国や自治体から一部助成が出るのだが、年齢や回数の制限に加え、夫婦の年合計所得額が730万円以内の世帯に限るという所得の制限もあり、30代後半の正社員フルタイムの共働きだとこれにひっかかってしまう確率が高い。しかも、金額も十分では無く、1回目で最大30万円、以降最大15万円と、屁のツッパリになる程度である。

 

 ここまでお金をかけて2回目の移植もダメだった時、お金の面から考えても、治療をいつまで続けられるのか、という問題も現実味を帯びてきた。

お金がない!』織〇裕二のドラマじゃ無いんだよ!とつっこみを入れたくなるような状況で、結婚して治療を始める迄の1年間、夫婦でコツコツ貯めた貯金がどんどん減っていった。

そして、治療を始めてからは、治療費でほとんど貯金が出来ていなかった。資金的な限界もヒタヒタと近づいてくる…。

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