地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

15.妊娠中期-⑨母性健康管理指導事項連絡カードを職場に提出する

 無事にお腹の赤ちゃんを出産するために、仕事環境を変えなければならない…。病院での号泣事件の後、私は決心した。

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 私が通っていた病院の先生は重度の悪阻についてあまり親身になってくれなかったが、“しんどい・辛い”と思う気持ちは大げさでも何でも無いし、自分にしか感じられないことなのだから、自分で伝えていくしかないのだ。それに、友人の病院のように、病院側が積極的に働きかけてくれるケースもあるので、常識外れのあり得ないことを要求しようとしているわけでは無いはずだ。

 

渡された母性健康管理指導事項連絡カードを見てみると、症状の部分に悪阻の項目があり、『症状が著しい』の部分に〇が記入されていた。悪阻により体重が一気に5kg以上減り、吐き気で食べ物がまともに喉を通らない状態が悪阻が発生した妊娠6週以降、もう20週以上続いているのだから、立派に症状が著しい悪阻だ。

甘えじゃない、甘えじゃない、勇気を出して会社に訴えよう!

と、自分を奮い立たせた。f:id:baby-waiting-blog:20200102222812p:plain

 とは言え、あまり会社と対立する構図はよろしく無い。カード云々の前に、職場のPCや周辺機器の一斉取り換え等々、この状態で仕事を増やされても困ることを上司に言い出せなかった私にも現状を招いた責任はある。とうことで、ストーリー的には、

“ひどい悪阻が長いこと治まらず、体重が目標に全く届かない。赤ちゃんも小さ目で、仕事での無理は禁物との指示を先生から受けた。

ということにした。

症状を訴えたのはこちらからだったとしても、カードを書いてくれたのは先生なので、ギリギリの所で嘘はついて無い。と、思う。

そして、この項目の標準措置は、『勤務時間の短縮』だが、帰る方法(バス)が無いので、時短勤務を望んでいるわけでは無い。仕事をこれ以上増やさないで欲しいだけだということを前面に出していこうと考えた。

 それにしても、社会人経験の中で、産休・育休を取った人や妊娠中や復帰後に時短勤務を取った人のカバーに入ることは、これまで何度もあった。いつかは自分の番も回ってくるから…と、結構気持ち良く追加仕事を請け負って来たつもりだったが、自分の番が回って来た時、何で私は時短もままならない不便な環境(地方)にいるのか…はぁ…。

 

 次の日、直属の上司2名に時間を取ってもらい、カードを見せつつ何とか理解を求めた。4月以降、増えた仕事で職場が大変なのは分かるが、苦しい不妊治療をしてまで授かった命だ。この子を守れるのは私しかいない。空気を読んでいる場合では無い!

 意気込んだ私の思いとは裏腹に、話し合いはさっくり終わった。まあ、このご時世に、体調不良を訴える妊婦に無理して働け!という会社は余程のブラック企業だけだろう。内心どう思われたかは分からないが、あからさまに否定されること無く話し合いは終了した。話し合いというか、告知、という感じで終わった。

 その後、部屋から上司2人が中々出てこなかったので、もやもやしてしまったが、なにはともあれ、それ以降、追加仕事を命じられることは無くなった。既にある増えた仕事は流石にそのままではあったが、勇気を出して本当に良かった。

 それにしてもこのカード、ホームページなどで調べてみると、妊婦が雇用主に自分の状況を伝えるためにある、まさに私のような状況の人のためにあるものだった。

厚生労働省のホームページ

https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/josei/hourei/20000401-25-1.htm

こんなのあるんだったらもっと早く教えてよ!先生!悪阻がしんどいことはいつも言ってたんだから!と少し思ってしまった(笑)