地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

16.妊娠後期-①羊水が少ない!

 妊娠も26週を超え、妊娠後期に入った後も、悪阻は相変わらず続き、食事が満足に食べられない状況は続いていた。赤ちゃんも相変わらずギリギリ許容範囲内の低体重気味だった。が、それ以外の経過は順調で、母性健康管理指導事項連絡カードを職場へ提出したことにより、追加仕事も無くなり、『このまま何とか出産できるかもしれない…。』とやっと思い始められるようになった頃、事件は起こった。

 産休に入る見通しもつき、里帰りで親元に帰ることが大きな希望になっていた。そして、妊娠32週目の検診は地方の病院での最後の検診になるはずだった。しかし…この日、いつも通りエコーで赤ちゃんの推定体重や身長を測っていた時、先生が『んっ?』という顔をした。そして、

『羊水が、少なくなってるね…。』

と言った後、以下のことを確認された。

 ・破水のような症状は無かったか?

 ・胎動は変わらずあるか?

幸か不幸か?自覚できる破水のような症状は無く、胎動も変わらずあった。と、思う。。。

 ※胎動があることが当たり前だったので、いきなり言われると不安になってしまう。

しかし、羊水が少ないなんて急に言われても焦ってしまう。というか、『えっ、えっ!?』と、ただただ焦るしか無いような気分だった。

私『赤ちゃん、どうなってしまうんですか!?』

先生『う~ん…、今すぐどうこうってほどの数字でもないけれど、急に減っちゃったね。様子を見るしかないね。』

私『今日がここの病院での最後の検診の予定だったのですが…、また来た方がいいですか?』

先生『う~ん…。このことは里帰り先の病院に申し送っておくよ。でも、急に胎動が無くなったり、破水のような症状があったらすぐに病院に行ってね。ここでもいいし、次の病院でも。』

私『分かりました…。』

 

 この時、羊水が少ないということがどういうことになるのか分からなかった私は、ただただ大変なことになったのでは…という思いで一杯だった。意識したことの無い症状だったので、情報が圧倒的に不足している。。。

そして、看護師さんからすぐに名前を呼ばれ別室に案内され、今まで受けたことの無い機器をお腹に付けられ、45分程そのままでいるように言われた。後から知ったのだが、これはノンストレステストというもので、赤ちゃんの心拍数などを計測するものだそうだ。

看護師さんは『時間になったらまた来ますね。そのまま寝ていて下さい。』と言った後、『多分、この検査はこれから毎回することになると思います…。』と、続け、去っていった…。

私『!!!?』

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 検査を受けている間、私は不安で仕方無かったが、取り急ぎノンストレステストの結果に問題は無かったようで、『異常があった時はすぐに病院に来てください。』ということで帰れることになった。

『このまま何とか産めると思ったのに…。』

羊水が少なくなっている…という意味不明で不安な状況に急に陥り、私はただただトボトボ帰ることしか出来なかった。不妊治療で辛酸を嘗めてきた経験から『期待しすぎてけない。』と、結果的に自分が傷つかないよう、自らを戒めていたつもりだったが、妊娠が順調で、どこかに油断する気持ちがあったようだ。

そして、この事件により、しばらく抑えていた、私の検索魔としての血が目覚めてしまうこととなった。。。