地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

18.不妊治療総括ー⑦妊娠期間

 妊娠後も不妊治療の影響があった。

 

 私の場合、

妊娠=即不妊治療専門クリニックの卒業

にはならなかった。

妊娠3ヶ月の安定期に入る頃までは、2週間に1回の通院、胚盤胞移植後からの続いている薬の服用や座薬・ホルモン補充テープなどを継続しなければならなかった。

妊娠継続に必要なものだと理解していたが、

妊娠=関連治療からの卒業

だと思い込み、一度緊張の糸が切れた私には少しきつかった。

本来は、1週間に1度は通院すべき所だが、片道3時間という距離と早々に発症した重度の悪阻から、2週間に1回に緩和してもらったという事情もあったのだが…。

 

 妊娠確認後から不妊治療クリニックからの卒業までの間にかかった医療費は…

¥79,280!

交通費を中心とした諸経費を含めると10万円を軽く超えていた。

 

妊娠後も普通の人より大変なんだなぁ。手間もお金も…。

 

というのが正直な感想だった。

baby-waiting-blog.hatenablog.com

 

 そして、一応の安定期を迎え、不妊治療クリニックを卒業した後も、出産迄流産・死産の恐怖に怯えていた。

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 流産・死産の恐怖と戦っているのは私だけではないのは分かってはいるが、やはりもしそうなった時、また高額の着床前診断をして、移植をして、妊娠確認までのモヤモヤした日々を過ごす苦労・恐怖・金銭的負担を考えると、どうしても

 

今回のチャンスを活かせないとまた大変なことになる。

 

という思いに常に支配され、重度の悪阻との闘いを差し引いても、想像していた楽しいマタニティライフを送ることはできなかった。

 

 週別の早産の赤ちゃんの生存率のサイトをチェックすることを日課とし、

『15週…ああ、今生まれても赤ちゃんは生きられないんだな…。』

『23週…今生まれても死亡率は50%以上か…。』

『28週…今生まれたら臓器は一部未発達で後遺症が残る可能性も高いけど、かなりの確率で生存できるんだな…なんとか可能性が高まってきた…。』

『34週…臓器は整ったはず。でも途中で臍の緒が巻き付いたりしてお腹の中で赤ちゃんが死んじゃうこともある…。』

『37週…正産期か…でもお産で色々あることもあるし…。』

ということばかり考えていた。

 

後ろ向きだなぁ…と自分で自分が嫌になったが、ネガティブ思考を止めることはできなかった。

 

こんな思いに囚われた約10ヶ月の妊娠期間はなかなかにハードだった。

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 不妊治療に成功して赤ちゃんを授かることができた私はとにかく幸運なのだという自覚はある。

でも、仕事をしながらの再度の治療と、それを踏まえの妊娠期間のしんどさを考えると、コロナの影響も相まって第2子のための治療の開始にどうしても踏み出せない今日この頃だ。