地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

4.一連の検査を受ける・上司への報告

 本格的な治療を開始する前に、卵管造影や血液検査等の検査一式を受け、不妊原因を明らかにするのはクリニックの方針だった。

1ヶ月の間に受ける検査は複数あり、それらは生理周期によるホルモンの状況に合わせて実施される。仕事の都合とは一切関係無いタイミングで通院しなければいけない!しかも、私の場合、片道3時間の遠方からの通院となるため、検査が平日に当たると、その度に丸1日仕事を休まなくてはならなくなる!


 クリニックは土日も開いているが、1ヶ月の検査期間はちょくちょく仕事を休まなければいけなくなるし、これからのこともあるので、本当は凄く嫌だったけれども直属の上司(男性と女性)には不妊治療の開始とそれに伴う休暇取得が発生する旨を報告した。

当然あまり良い顔はされなかった…(上司の立場からすれば当然だとは思う)が、直接的には否定もされなかった。

実はその際、私よりも少しだけ年上で自然妊娠した人の話をされ、私を励まそうとしているのか、治療なんか必要ないんじゃないかと言いたいのか、話しぶりから判断することができず、もやもやした気持ちが残る結果となった。

 ※今では前向きに励まそうとしていたのだと思うようにしている

f:id:baby-waiting-blog:20200206024046p:plain
 時期的に仕事が落ち着いていたこともあり、同僚に迷惑がかからないよう、昼休みも利用しながら仕事をガッツと鬼のような気迫で処理し、検査に臨んだ。この時点で治療との両立は予想以上に大変だったが、

『このしんどさは今月だけ!』

という思いで何とか踏ん張ることができた。そして検査の結果は…。

 

3.いざ病院へ(初診)

 私が選んだのは予約さえ取れれば受診してもらえる、都会の某有名クリニックだった。

baby-waiting-blog.hatenablog.com

患者の総量規制があって、初診まで数ヶ月待ちというシステムではない代わりに、予約が競争状態でとにかく取りづらかった。

はやる心を抑えつつ、何とかクリニックの門を叩いた私だが、そこからが驚きの連続だった。


 とにかくすごい人!人!人!予約をしているのに凄い待つ、凄い待たされる。そして、治療の流れを説明する人、採血・注射をする人、薬の説明をする人、診察をする医師 etc というように、徹底した分業体制が敷かれていた。

f:id:baby-waiting-blog:20200206025352p:plain
 クリニックのシステムが分からず、オドオドしながら何とか一連の行程を3時間以上かけて終了した。診察結果は…内診や超音波では問題は見当たらないとのことだった!

医師からの前向きに頑張ろうとのコメントもあり、子宮卵管造影や一定の周期間に行う血液検査等々、より専門的な検査を行うための検査予約を取って帰路についた。


 一連の検査は1ヶ月の生理周期に合わせて行っていくことになるため、その間ちょくちょく仕事を休まなければならなくなるが、幸いその時期仕事は落ち着いており、休暇取得の目途も立っていた。何より、不妊治療の泥沼をまだ知らなかった私は、最初の検査さえ乗り越えて、原因に合わせた治療さえ始めれば何とかなるだろうという甘い見通しにより、初見は問題無しという結果に上機嫌で帰路についた。

 

けれど今なら分かる。治療さえ始めればなんとかなるという考えは本当に甘いものだったのだと…。

 

2.病院選び

  不妊治療を始めようと決意した時、病院選びでかなり悩んだ。実は当時、仕事の関係で通常の産科自体が不足している地方都市に住んでいたからだ。

もちろん近隣に不妊治療の専門病院などあるはずも無い。近く(と言っても遠い)の産科のある病院は、妊婦検診やお産がメインで不妊治療と言えばエコーや薬などを活用しながらタイミング指導をする程度のもので、不妊治療専門の医師や検査機器など望むべくも無かった。


 フルタイムの仕事をしながらの不妊治療。どの程度の通院が発生するのかも分からない中、不妊治療に関しては専門性があまり無い近くの病院か、専門性の高い遠方の病院のどちらに通うべきか…かなり悩んだ。

結局私は専門性が高く、勤め先の本社にも実家にも近い都会の遠方の不妊治療専門病院を選んだ。

 

仕事をしながら通院できるのか…

 

という漠然とした不安はあったが、前記事の不妊治療を経験した友人(20代後半で治療開始・他の地方都市在住)が、近隣の専門性があまり無い病院から治療をスタートし、結局成果が出なかったため、遠方の専門病院に移って無事一子授かるまでの過程で、検査のし直しなど時間とお金のロスがかなりあったという話を聞いていたことが決断を後押しした。


 仕事をしながら片道3時間ほどかけて都会の専門病院に行くのは大変だろうなあとは想像していた。ただ、

 

『我が子を抱きたい!』

 

という強い思いと夫の賛同により、一歩踏み出すことができたのだ。

 

1.不妊治療の始まり

 年下の夫と結婚したのは30代中盤。比較的遅めの結婚だったこともあり、すぐにでも子供が欲しいと思っていた。

とある有名アプリなどを駆使し、独自のタイミング法で1年間妊活に取り組んだが、残念ながら妊娠には至らず…。夫と相談の上、不妊治療専門クリニックへ行ってみることを決意した。


 妊活については楽観も悲観もしていないつもりだった。ただ、一般的に2年で自然妊娠に至らないケースを不妊(※諸説有り)と言うことは知っていた。まだ1年あったが、私の場合年齢も年齢で、早めに動いた方が良いという考えがあった。

何故かと言うと、20代中盤で結婚した友人が数年越しの辛い不妊治療を経て、30代中盤になってやっと子供を授かった経緯を知っていて、一抹の不安があったからだ。

ただ、この時の私は、顔も体質もそっくりな母親が比較的妊娠しやすい体質であったことや、小学生の頃から生理も規則正しく来ていたことから、自分が妊活沼に嵌まり込むことになるとは思っていなかったのだ…。


 …この記録は、とある地方のフルタイム勤務を続けながら取り組んだ、私の妊活を振り返るものである。