地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

2019-01-01から1年間の記事一覧

15.妊娠中期-⑧仕事で忙殺 病院で号泣事件 その2

前記事の続きです。 baby-waiting-blog.hatenablog.com 重度の悪阻で仕事が辛いことを検診時に先生に相談した所、冷たく『どうしようも無い』と突っぱねられ、自分がしんどいのはただの甘えなのかと自責の思いで感情がぐしゃぐしゃになった私は、妊婦で溢れ…

15.妊娠中期-⑦仕事で忙殺 病院で号泣事件 その1

妊娠中期の後半とも言える26週に到達した頃、世の中は年末に差し掛かろうとしていた。 そして、私の悪阻はまだ終わっていなかった。レモン水のおかげで少しましになっていたが、検診毎の3時間の栄養点滴は不可欠だった。 この頃にはもう、出産するまでこの…

15.妊娠中期-⑥同僚の何気ない言葉で傷つくこと

私の会社では不妊治療時の対応と違い、妊娠という黄門様の印籠を手に入れた妊婦には、法律や厚生労働省の指導に則った保護制度があり、実際にそれを利用できる空気がある。その一つに、妊娠中の通勤による負担緩和や残業の禁止(本人の申し入れが必要)があっ…

15.妊娠中期-⑤待合室に私の嘔吐の声がこだまする

妊娠も21週に入った。 この頃から定期検診は2週間に1回になった。はっきりと分かる胎動もあり、赤ちゃんがお腹の中で生きていることを実感できるようになって 『赤ちゃんが亡くなっていたらどうしよう…。不妊治療を繰り返すのはもう嫌だ…。』 という恐怖か…

15.妊娠中期-④地方の妊婦の視点から出生前診断・着床前診断を考える

以前の記事でも書いたが、私は不妊治療の体外受精の2回目の採卵・受精の際、胚盤胞まで育った受精卵の染色体異常を調べる着床前診断(PGS)をした。 baby-waiting-blog.hatenablog.com baby-waiting-blog.hatenablog.com 結果、3度目の正直の移植で妊娠に至…

15.妊娠中期-③里帰り出産する病院

時は少し遡る。 妊娠12週で不妊治療クリニックを卒業する際、転院先の病院と、(希望者のみ)里帰り出産のための病院を伝え、紹介状をもらわなければならなかった。 仕事で来た居住地の地方都市には頼れる親族もおらず、そこでの出産は産後の生活に不安があっ…

15.妊娠中期-②悪阻でも食べられるもの探しと命の水

妊娠中期に入っても重度の悪阻で少量の水と果物しか食べられず、定期的に点滴に通い栄養を補給している中、お腹の赤ちゃんの体重がギリギリ許容範囲の少な目であることが告げられた。 baby-waiting-blog.hatenablog.com 赤ちゃんのために食べなければ! フル…

15.妊娠中期-①終わらない悪阻、赤ちゃんが小さいかも…

地方で仕事をしながらの妊娠生活も4ヶ月を迎え中期に入った。そして私の悪阻は終わっていなかった。 妊娠初期、10週目前後の、飲んだ水を5秒後には吐いている状況からは脱することができたが、それでもフルーツゼリー、スイカ、林檎、梨を主食とする生活は…

14.妊娠確認後-⑨病院の母親学級(平日…)

妊娠13週の地元病院での診察の際、病院主催の母親学級を案内された。聞けば丁度私位の週数の人を対象とした月に1回の教室が3日後にあるとのことだ。 平日開催だったのと、悪阻の関係で、あまり乗り気では無かったのだが、面談した病院の保健士さんの強い勧…

14.妊娠確認後-⑧代わりのない地元病院

baby-waiting-blog.hatenablog.com 12週目の大量出血を乗り越え、妊娠は13週目に突入した。転院時に突如地元病院に駆け込むことになったが、私が紹介状を忘れたため、元々予約を入れていた13週目の定期検診にも紹介状持参で来てください…と言われ、約1週間…

14.妊娠確認後-⑦大量出血で病院へ

妊娠も12週に突入し、これまでの不妊治療専門クリニックを万感の思いと共に卒業し、地方の自宅に到着した私は、本当に突然の大量出血に見舞われた。 baby-waiting-blog.hatenablog.com こんなことならもう一日実家に泊まってから帰ってくれば良かった!と、…

14.妊娠確認後-⑥転院と大量出血

仕事のイベントで無理をしたことが原因で不正出血をしてしまってから、私は無理をしないよう細心の注意を払って仕事に取り組んでいた。 baby-waiting-blog.hatenablog.com 既にタクシー通勤を始めていたし、体外受精による不妊治療中、月4・5日程不規則に…

14.妊娠確認後-⑤悪阻で点滴

怖い怖い不正出血を経て初めての検診があったのは10週目のことだった。 baby-waiting-blog.hatenablog.com 悪阻の重い吐き気に耐えながらの片道3時間の電車通院は、それだけで私を半死半生状態にしたが、とにかく赤ちゃんの無事が確認したくて、検診の日が来…

14.妊娠確認後-④不正出血

妊娠6週目頃からの酷い悪阻で飲食や本を読むことなど、日常生活のささやかな楽しみが全て苦しみに変わってしまった。車酔いのような止まらない吐き気は、私が日常生活で字を読むことさえも難しくしたのだ。しかし、机仕事の私が字を読まない、パソコンを使わ…

14.妊娠確認後-③悪阻で通勤、地方故に私は苦しまねばならぬ…

2回目の検診(6週目)直後から始まった重度の悪阻。主な症状は重度の吐き気だったわけだが、この吐き気は食欲減退や体重減などの身体的な問題をもたらしただけでは無く、私の通勤をも危うくしてしまった。 私は居住地の地方に異動した時から、バスを利用して…

14.妊娠確認後-②ひどい悪阻と上司報告

2回目の検診の帰りに災害レベルの記録的な大雨で、地方の自宅に帰れなくなるという、とんでも無い経験をした。 baby-waiting-blog.hatenablog.com 検診は別日でも問題はさほど無いが、ホルモン周期によって施術が行われる不妊治療では何かのトラブルで予定…

14.妊娠確認後-①記録的大雨、止まる公共交通機関、地方は辛いよ

激務、体調不良、大地震など、血反吐を吐くような思いをしながら受けた3度目の体外受精の結果、何とか妊娠に至ることが出来た私。 baby-waiting-blog.hatenablog.com しかし、喜びもつかの間、その後も色々大変だった。 まず、妊娠3ヶ月の安定期に入る迄、…

13.3度目の移植-⑥移植結果

貴重なG5AAの胚盤胞(着床前診断を行ったもの)を移植する当日、震度6の地震に見舞われ公共交通機関が麻痺する中、泣きながらタクシー待ちの列に並び3時間近く遅刻しながらも、何とか移植にこぎつけるという、万全の体制で臨んだはずがバタバタの中終わってい…

13.3度目の移植-⑤交通機関が麻痺する中クリニックに行った

3度目の体外受精の胚盤胞(着床前診断までしたもの)移植日に震度6の地震発生!麻痺する交通機関。高齢の両親は車を手放しており、平日の昼間に移動の手助けを頼れる人もいない!最後の手段のタクシーは長蛇の列…どうなる私の胚盤胞移植! baby-waiting-blog…

13.3度目の移植-④交通機関が麻痺する中クリニックに行こうとした

嘘のような本当の話…。そう、3度目の体外受精の胚盤胞移植予定日の朝、大きな地震が実家近くを襲った。 移植は午後からだったので、その時私は、実家のベッドでゆっくりしていた。あっ地震だ!と思った瞬間、体験したことの無い揺れに見舞われた。揺れている…

13.3度目の移植-③移植に備えたのに…

3度目の移植に向け、更なる年休の取得について上司に了解を取り、同僚にはお詫びをした私。 baby-waiting-blog.hatenablog.com 上司との話し合いは、思いのほかスムーズだった。私の置かれている状況→体外受精のスケジュール的大変さ・不確定性→その中での勤…

13.3度目の移植-②勇気を出して年休を取る

このままだと仕事を辞めなければならなくなる。 不妊治療と仕事のどっちつかずの現状は本当に良くない。同僚にもかなりの迷惑がかかっている。 ただ、どうせ辞めてしまうのであれば、その前にあがいてみよう!と奮い立ち、3度目の胚(胚盤胞)移植に向け、一つ…

13.3度目の移植-①今までに無い焦り

5月に行った2度目の胚盤胞移植がうまくいかなかったことは、本当に大きな衝撃だった。 グレードも高く、着床前診断の結果、染色体にも異常が見られなかった胚盤胞。なぜ上手くいかないのかを自問しても答えが出ないことは分かっていたが、次の3度目の移植も…

12.着床前診断のこと-④結び

様々な議論のある着床前診断。一般的に言われている論点や利点等の概要については、過去記事にも記載した通りである。 baby-waiting-blog.hatenablog.com そして、一般論に追加して、経験者(染色体検査(PGS)の分野で)として感じた検査の一番大きな利点は、 …

12.着床前診断のこと-③結果

熟慮の末実施を決めた着床前診断。検査に出した5日目に胚盤胞に至った貴重なG5 AAの検査結果は以下のようなものだった。 2個:異常無し 1個:染色体14番のトリソミーのモザイク 1個:染色体16番のトリソミー ※トリソミーとは染色体が通常より1本多い状態 ※モ…

12.着床前診断のこと-②内容

着床前診断の捉え方については医療機関毎に違いがあるようだ。 結構有名な専門クリニックでも、遺伝子検査(PGD)も染色体検査(PGS)も行わない所もあれば、日本産婦人科学会の指針に反して検査を行い、学会から資格停止処分をくらったり、院長が学会から退会す…

12.着床前診断のこと-①決断

今回の内容については、様々な考えから受け入れられないという人もいるかもしれません。不快になった方がいらっしゃればどうかご容赦を。 着床前診断という言葉をご存知だろうか。 不妊治療の体外受精を経験した人であれば、恐らく聞いたことはあるだろう。…

11.5.小噺-③不妊治療中の自主的我慢生活

ちょっと重いお話が続いたので、小噺を3回ほど挟むの第3弾です! 不妊治療中は色々気を遣うことが多かった。 まずは体を冷やさない!ということで、服装に気を付け、暑くても冷たい飲み物・食べ物を控えた。 妊娠を助けるとされる葉酸を摂取するため、ホウ…

11.5.小噺−②病院について

ちょっと重いお話が続いたので、小噺を3回ほど挟むの第二弾です! まさか体外受精まですることになるとは思わずに始めた不妊治療。2度の胚移植にも失敗し、結構来る所まで来た感が満載だったのだが、ここまで来て思った事は、 『最初から専門病院に行ってい…

11.5.小噺-①体外受精の費用 お金がない!

ちょっと重いお話が続いたので、3回ほど小噺を挟みます! 不妊治療あるあるで、たくさんの人が既に記事にしている内容だが、体外受精にはえげつない費用がかかる。 不妊治療開始時に受けた卵管造影検査や血液検査などで10万円以上かかっただけでも目玉ぽー…