地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

14.妊娠確認後-⑧代わりのない地元病院

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  12週目の大量出血を乗り越え、妊娠は13週目に突入した。転院時に突如地元病院に駆け込むことになったが、私が紹介状を忘れたため、元々予約を入れていた13週目の定期検診にも紹介状持参で来てください…と言われ、約1週間後、また病院の門を叩くことになった。

 

 何度も言うが、私が住んでいたのは地方都市だ。内科や耳鼻科などの小さな個人クリニックは少数あるが、入院できるベッドが20床以上ある医療法上のいわゆる病院は各市町村に1つあるか無いかである。さらに産科のある病院は、広大な地域に1つしか無い。よって、転院先の病院には広大な地域の妊婦全てが通うことになる。

人口減が激しい地方都市と言えど、全ての妊婦が集まるわけなので、その数は相当のものになる。案の定、産科の診察室周辺の待合室は人でごったがえしていて、タイミングによっては座る場所を確保するのも大変な状況だった。

そして地域の総合病院の宿命というか、、、他の診療科も人で溢れかえっており、感染るかもしれない病気を持った人々に混じって採血・採尿・会計待ちしたりするのは、不妊治療クリニックに慣れていた私にとって新感覚だった。

 やっぱり怖いな…。

夏真っ盛りにマスクや手洗いなどできる限りのことはしたが、病院の中ではどんな病気を持っている人がいるか分からないわけで…この点はかなり心配だった。

でも、代わりの病院は無い。

産休に入って都会の実家に里帰りするまで、どんなに気に入らないことがあってもこの病院に通うしかないのである。

覚悟を決めねば!

 

 1時間半以上待ってやっと診察の順番が回ってきた。大量出血後の初めての検診ということで、赤ちゃんの安否が凄く心配だった。胎動など、お腹の中で赤ちゃんが生きているサインを何も感じられないこの時期、検診の一回一回に試験結果発表のような感覚を覚えていた。幸い、今回も赤ちゃんは変わらず大丈夫だった!

何はともあれ安心した!

でも、赤ちゃんの体重は増えているのに私の体重がまた減っているとはどういうことぞ???

 

 大量出血で駆け込んだ前回とは違い、ある程度落ち着いて受けた検診を経て感じた、不妊治療クリニックと地元病院との大きな違いは、エコーの取り方やそのための診察台の快適さが全然違うということ!地元病院が…ということでは無く、専門クリニックの先生方のテクニックや設備は、やはり伊達では無かったということなのだろう。

 比較対象が無かったことからそれまで気付けなかったが、思わぬきっかけで、通っていた不妊治療クリニックの凄さに今更ながら気付き、改めて感謝の念を抱いた私だった。

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