地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

6.タイミング指導

 不妊に関して決定的な原因が見つからなかった私達は、とりあえずタイミング指導で様子を見ることにした。

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毎朝の基礎体温の記録はもちろんのこと、月1回の、

指定日の通院→医師による排卵見込み日に合わせた夫婦生活→自宅で妊娠の有無を確認→絶望(検査結果陰性・生理がくる)→また通院

というサイクルの繰り返しだった。最初の3ヶ月のタイミング指導だけでは成果が出なかったため、途中からクロミッドという排卵誘発剤を処方されたが、薬の副作用も無く過ごすことができていた。

仕事の都合や曜日に関係なく発生する通院、仕事のプレッシャー、食べ物や飲み物など生活全般に気を遣いながら、1ヶ月サイクルで期待と絶望を繰り返すことへの肉体的、精神的な疲労はあったが、まだ何とか仕事は回せていた。さらに、通院日が土日に当たるラッキーな月もあったりで、既に慢性疲労状態だったが、今から思えばまだ気楽な妊活期だった。

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 ただ、年末年始に近づき仕事がどんどん忙しくなる中、出ない成果でネガティブ思考に陥っていた私は、期間限定とは言え地方都市で勤務させられていることについて、会社への恨みをニラニラと膨らませていた。過去記事でも少し触れているが、

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 実は会社の本社や夫婦の実家はクリニックがある都市の近郊。私も少し前まで本社で勤務していた。治療の都合に合わせて気軽に泊まることが出来る実家の存在は通院の大きな助けになっていたが、そもそも地方勤務でなければ、通院に丸1日かけなくなくてもよくなるため、時間的・体力的な負担は大幅に減少する。そしてひいてはそれが職場への迷惑軽減にもなる。さらに、治療費には及ばないまでも、往復で一人当たり万単位かかる交通費の負担もほとんど無くなるのだ。

 

 妊活における地方勤務のメリットが全く見当たらない中、当時は勤め人の宿命だと何とか自分に言い聞かせていた。

一方で、事情を明らかにしての異動願いを夫婦揃って出し、タイミング的に異動も何とか可能な地方勤務年数に達していたため、次の4月には異動できるだろうという希望を胸に、歯を食いしばりながら、仕事をしながらの妊活生活を耐え忍んでいたのだ。