地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

13.3度目の移植-⑥移植結果

 貴重なG5AAの胚盤胞(着床前診断を行ったもの)を移植する当日、震度6の地震に見舞われ公共交通機関が麻痺する中、泣きながらタクシー待ちの列に並び3時間近く遅刻しながらも、何とか移植にこぎつけるという、万全の体制で臨んだはずがバタバタの中終わっていった3度目の胚盤胞移植

 妊娠に至っているのかどうかも分からない中、10日後の検査日まで薬を飲みながら、1日3回の座薬を打ちながら、もんやりとした日々が続いた。そしてその結果は…。

 

何と、陽性!妊娠していた!

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 前回の移植で、期待のG5AAの胚盤胞(着床前診断を行ったもの)でさえも妊娠に至らず、しばらく頭がクラクラして働かなくなり、体が動かなくなるということがあったので、今回も夫についてきてもらって妊娠判定に臨んでいた。判定結果の紙を見ながら先生が『妊娠していらっしゃいますよ。』と言ってくれたのを聞いた瞬間、私達夫婦は涙を流しながら喜んだ。

 

 初めての妊娠だ

 

これまでの不妊治療で辛かったことが走馬灯のようにさーっと一瞬で頭の中を駆け巡り、今回、何とか陽性という結果を出せて本当に良かった…と、心から思った。

 

 ただ、片道3時間の不妊治療クリニックへの通院はこれで終わらなかった。3ヶ月が経過し、安定期に入る頃までは、引き続きクリニックへ通院し、専門のケアを受ける必要があるとのことだった。そして、座薬や一部の薬も継続しなければならず、引き続き薬漬けの生活が続くとのこと…。座薬だけは勘弁してほしいな…と思いつつ、患者は先生の言うことをきくしかない。追加の薬を受け取り、緊急相談用の専用電話番号の用紙をもらい、2週間後の診察の予約をして帰路についた。

 

 帰りの電車では、夫も私もハイテンションだったが、長引く不妊治療を通じ、期待のし過ぎで天国から地獄に突き落とされてきた数々の経験から、意外と冷静で夫の両親(不妊治療について私の両親は知っているが夫の両親は知らない)や職場に報告するタイミング等、様々な事務的なことを話し合った。でもその道程は、今までのいつ抜けるか分からないトンネルの中にいるような感覚とは全く違う、キラキラしたものだった。