地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

15.妊娠中期-⑤待合室に私の嘔吐の声がこだまする

 妊娠も21週に入った。

この頃から定期検診は2週間に1回になった。はっきりと分かる胎動もあり、赤ちゃんがお腹の中で生きていることを実感できるようになって

赤ちゃんが亡くなっていたらどうしよう…。不妊治療を繰り返すのはもう嫌だ…。』

という恐怖から少しだけ解放され、心も少し軽くなった。

が、私の悪阻はまだ治まらない。。。命の水のレモン水の登場で

baby-waiting-blog.hatenablog.com

『ごくごくお水が飲めるって最高!

ひゃっはー!

状態だったが、食べられる量はさほど増えず、未だに体重は妊娠前以下で、体はとても辛く、常にフラフラしていた。そんな私を心配し、定期検診には仕事の調整がつく時は夫が付き添ってくれていた。

 

 吐き気のせいで、家で、職場で、度々嘔吐を繰り返していたのだが、検診の待ちの間にも何度ももどしていた。妊娠21週での検診の際も、長い待ち時間中に気持ち悪くなり、

『ちょっと行ってくる…』

と、付き添いの夫を残し、同じ待合廊下の少し離れた所にあるトイレに駆け込んだ。

そこは待合廊下に面したトイレで、ドアをあけるといきなりトイレが一つだけある個室タイプだった。そこで、家を出る前に飲んだレモン水がリバースされてしまったわけだが、こんなのもう慣れっこだ。

 

思いっきり『おええっ』とした後、呼吸を整え、何食わぬ顔でトイレから出て夫の所に戻った。でも、夫の表情が何かおかしい。

理由を聞いてみると…

 

夫「妻ちゃん、また吐いたの?」

私「えっ?何で分かったの?何か口元についてる?それとも匂う?」

夫「吐いた時の『おええっ』って声がここまで聞こえて来てたよ…。かなり…。」

私「!?」

 

恥ずかしさで死ぬかと思った(笑)

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何度も言うが、私が入ったトイレは、座っていた所と同じ待合廊下にあったが、少し離れた所に位置していた。

 

私のげーの声が夫の所まで鳴り響いていたということは、同じ待合廊下にいる結構な数の全ての人に聞こえていたと考えて間違い無い

 

そう言えば、一人で行った一つ前の検診の時も同じトイレで吐いて、ドアを開けた瞬間、結構な人がこっちを見ていたことが思い出された。その時は、ドアを開ける時の音が大きかったのかな…と、特に気にしなかったのだが、今考えると合点がいった。

っていうか、そんなに音が漏れているなんて!トイレの防音性低すぎ!!!と、半ば逆切れのような思考に陥ったのだが、これまでのことも含め、結構沢山の妊婦の皆様に大変聞き苦しい胎教にも悪い音を聞かせてしまったという罪は疑いようもなく…。今となっては謝りようも無いので、ここで一言。

皆様、本当に申し訳ありませんでした!!!

 

 その日の検診結果には問題が無く、いつもの3時間の栄養点滴を受けて夕方頃に帰宅できたのだが、久しぶりに恥ずかしさで嫌な汗をかいた出来事だった。