地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

14.妊娠確認後-⑤悪阻で点滴

 怖い怖い不正出血を経て初めての検診があったのは10週目のことだった。

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 悪阻の重い吐き気に耐えながらの片道3時間の電車通院は、それだけで私を半死半生状態にしたが、とにかく赤ちゃんの無事が確認したくて、検診の日が来るのを指折り待っていた。結果は前記事の通り問題無し!赤ちゃんはスクスク育っていた。エコーで赤ちゃんの心音を再び確認した時は、涙が出るほど安心した。

 ただ、悪阻の問題が深刻さを増し、体重減は一般的な危険水域と言われる体重の5%をゆうに超えていた。クリニックに相談したが『今は耐えるしか無い』とのこと。原因がはっきりとは解明されてい無い悪阻は、現代医療の力を持ってしてもどうすることもできないらしい…。とりあえず栄養補給の点滴だけはすることになったのだが…栄養補給といっても主な成分はビタミンCで、これにより十分な栄養が補給されるわけでは無いとのことだった。しかし、当時、リンゴとスイカ以外から栄養を摂取できていなかったため、とにかく何でもいいから栄養を取りたかった。栄養…、栄養…。ただ、検診での採血に加えて、また血管注射をするのかと、心は更に重くなった。

 私は生まれつき血管が細く、採血や点滴との相性が最悪で、過去色々事件があったのだが、幸いこのときはスムーズに血管に針を通すことが出来た。 

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問題は点滴の時間で、ゆっくりしっかり栄養を体に取り込ませるため、3時間程度かけるとのこと…。吐き気で眠ることもできず、ただぼーっとするしか無い3時間は本当に拷問のようだった。食欲が一切無いのに胃が空になるとムカムカ率が1.5倍になるという、意味不明な症状だったので、点滴後半は空腹でしんどさが増してくる。3時間かけて点滴をすることが前もって分かっていれば、飴か何かを持っていっていたのに…。あ、でも今どんな飴だったら食べられるだろう?など考えていたら、益々気分が悪くなってしまった(笑)不妊治療と同様、妊娠というものもなかなかままならないものである。

ただこの時は、もう少しして安定期に入りさえすれば、悪阻も落ち着いてくるだろうと思っていた。勝手に…。

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