地方で働きながらの不妊治療!満身創痍

30代後半、地方で働きながら取り組んだ不妊治療の記録です。

14.妊娠確認後-③悪阻で通勤、地方故に私は苦しまねばならぬ…

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 2回目の検診(6週目)直後から始まった重度の悪阻。主な症状は重度の吐き気だったわけだが、この吐き気は食欲減退や体重減などの身体的な問題をもたらしただけでは無く、私の通勤をも危うくしてしまった。

 私は居住地の地方に異動した時から、バスを利用して通勤していた。自宅(最寄駅からは近い)から職場まで歩いて通える距離では無いのが、田舎あるあるで一駅毎の距離が都会と比べてびっくりするほど長いため、線路には近い職場の近くには駅が無い。昔交通事故にあった関係で、車の運転ができなくなってしまった私に残された通勤手段は、バスと自転車のみである。そして自転車でも女性の足で普通に漕げば30分近くかかるため、できるだけ利用したく無い。しかも雨の日の問題もある。ということで、バスを使うしかなくなるわけだが…当然田舎のバスは本数が少なく、一番本数が多いラインで1時間に1本あるか無いか、という状況である。そしてそのバスも、最寄駅前のバス停から職場近くのバス停まで、大回りして向かうため、自家用車では10分程度で着くものが、20~30分近くかかってしまう。ここで出てきたのが悪阻である。私の悪阻は車酔いのような感覚に似ていた。車に乗る前から車に酔っているわけだから、バスが動き出して揺れだすと、さらに症状は重くなる。地方は物凄く自家用車社会で、バス通勤をしている人はほとんどいないので、朝のラッシュ時間でもバスは驚くほど空いている。常連さんは2・3人程度で、座席に座れないことは絶対無いのだが、それでもかなり辛い。都会の電車通勤などでは一度電車から降りて一休みし、少し状況が良くなってからまた電車に乗るということが出来るのだが、一度降りてしまうと次のバスが来るのが1時間後という地方では、バスの中でゲロを吐こうが気を失いそうになろうが、降りることはできない。季節はもう夏、残りの道程を田んぼばかりの道をとぼとぼ歩いて通勤することも、次のバスを1時間太陽光に曝されながら待つことも難しい。というか、確実に行き倒れる。

 2・3度本当にバスの中で吐きそうになり、それを必死で我慢して、バスを降りた直後に吐くということがあったため、夫とも相談の上バスでの通勤を諦めた。夫も車を運転できないため、乗せて行ってもらうことも出来ない、そして、自転車の利用は医師から止められていた。さて、どうする?私の通勤…そうだ!タクシーが有った!(涙)

 最短ルートだと片道10分程度の距離なので、タクシーを使っても一回片道¥1,300~¥1,500程度だが、それが毎日だとお財布へのダメージはかなり大きい。特に、不妊治療で貯金の多くを使い果たしてしまった私たち夫婦には痛かった。まあ、治療で毎月数十万が飛んで行っていた頃を考えるとマシといえばマシなのだが…。タクシー通勤で私はかなり楽になったが、お財布は本当に痛かった…。地方に異動前に通勤に利用していた鉄道は10分毎に電車が来たのに…と、また不妊治療で異動させてくれなかった職場への呪詛を唱えたい気持ちになっていた。ただ、体力が無くやはり怒りを持続する力は無かったのだが。。。

 

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